日本で鳩が「平和の象徴」とされる理由とは?

2025年6月5日

【文化と歴史】

 

鳩はなぜ「平和の象徴」と呼ばれるのか?
世界中で見られるこのイメージには、日本ならではの文化や歴史が深く関わっています。
この記事では、八幡神社での神話的背景や広島での平和運動をもとに、日本における鳩の象徴的な意味を解説します。

 

 

■ 八幡神社と鳩:神の使いとしての存在

● 八幡神とは?
八幡神(はちまんしん)は、武運の神・応神天皇を神格化した存在で、古くから武士たちの守護神として信仰されてきました。

● なぜ鳩が関係するのか?
鳩は八幡神の神使(しんし)=神の使いとされ、戦いを鎮め、平和を導く存在とされてきました。争いを避けて群れで穏やかに生きる姿が、まさに“平和”を象徴しています。

● 実例:鶴岡八幡宮(神奈川県)
鶴岡八幡宮では、「八幡鳩(はちまんばと)」という家紋が存在します。
これは「八」の字を2羽の鳩で表したデザインで、源氏やその後の武士たちが家紋に使ったと伝えられています。

 

■ 広島と鳩:戦後平和の象徴としての進化

● 原爆と平和の祈り
1945年、原爆によって甚大な被害を受けた広島。
その後の平和運動の中で、鳩は「平和と再生」の象徴として重ねられていきました。

● 平和記念式典での鳩の放鳥
広島市では、毎年8月6日の平和記念式典で、
白い鳩を空に放つ儀式が行われています。
この行為は、「犠牲者の鎮魂」と「平和への願い」を込めた象徴的な瞬間として、今も多くの人の心を動かしています。

 

■ 西洋との共鳴:ノアの箱舟とオリーブの枝

日本だけでなく、西洋においても鳩は平和の象徴とされています。

旧約聖書の「ノアの箱舟」では、大洪水後、鳩がオリーブの枝をくわえて戻ってきたことで、神との和解と平和の再来が告げられました。

このような象徴性が、戦後の国際交流を通じて日本にも伝わり、
日本古来の信仰と融合して、より強固な「平和の象徴」としてのイメージが確立されました。

 

■ まとめ:鳩が教えてくれる「静かな強さ」

日本において、鳩はただの鳥ではありません。
• 神の使いとしての信仰(八幡神社)
• 平和への祈りを込めた象徴(広島)
• 世界共通の再生のイメージ(ノアの箱舟)
このように、鳩は文化・宗教・歴史の中で、
「平和を願う心」の象徴として、現代まで飛び続けているのです。

 

みなさんの身近にいる鳩も、実はそんな深い意味を持っているかもしれません。
もし神社や記念式典などで鳩を見かけたら、その背景にある物語にも、少しだけ思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

 

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